昨日、トウカイテイオーを偲ぶ記事を、
拙文ながらに載せましたが、今回は彼の引退式での思い出話を。
引退式が、東京競馬場で行われた際、現地にいましたが、
不思議と込み上げてくるものがありませんでした。
岡部幸雄騎手を背に勝ったジャパンカップ、
有馬記念を勝った時は嬉し涙、春の天皇賞で負けた時は悔し涙…
彼の現役当時に、充分に泣かせて貰ったからでしょうか(笑)。
幾分、身体つきが立派になっていましたが、
相変わらずの優男ぶりなのを見て、
むしろホッとしながら、彼を見ていました。
当日のメインレースは、オープン特別の東京スポーツ杯。
出馬表には、同期のシャコーグレイドの名がありました。
皐月賞2着を筆頭に、何度か重賞で2着はありましたが、
最後の勝ち星は3歳(現在の2歳)の500万特別が最後。
かれこれ4年近く、勝利がありませんでした。
トウカイテイオーがルドルフの仔なら、
シャコーグレイドはルドルフの1世代前の3冠馬、
ミスターシービーの仔。
実はミスターシービー産駒を追い掛けていたので、
見た目がシービーに一番近いシャコーグレイドは、
お気に入りの1頭でもありました。
「ここで勝たなきゃ、男が廃るよ!」
トウカイテイオーが引退する日に、未だ現役を続けていて、
その日に出走してきた彼。舞台は整ったと思いました。
彼の単複を買って、レースを見守っていました。
道中、殿からレースを進めて、4コーナーでも後方でしたが、
直線で父譲りの末脚を炸裂させて、実に3年10ヶ月ぶりの勝利。
先頭に立った瞬間、涙目(笑)。フィニッシュした時は号泣(爆)。
まさかオープン特別ごときで、嬉し泣きをしてしまうとは…
テイオーを見た時に涙して、シャコーグレイドが勝ったら、
ホッとすると思っていましたが、逆の展開でした(笑)。
その後、翌年の春まで現役を続けましたが、勝つことなく引退。
残念ながら種馬にはなれませんでしたが、乗馬を経て、
現在は岐阜の牧場で、余生を送っているようです。
華やかだったテイオーと比べると、対照的な彼でしたが、
オープン特別で泣かせてくれた、忘れられない1頭です。
25歳なら、まだ若い。テイオーの分まで、長生きして下さい。
余談
東スポ杯時のシャコーグレイドの、単勝と複勝のコピーです。
的中したので換金しています。
複勝が多いのは一瞬、万が一を思ってしまい…(笑)。
コピーはありませんが、枠連も購入して的中しましたが、
こちらも万が一を思ってしまって、タテ目を…(笑)。
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